

パラっとめくってみてください。
広告がほとんどありません。
読者の知りたいことを、何の制約も受けず、ありのままに書くため、腹をくくりました。
載せる建物は、従来のつくり方とちょっと発想が違います。
つまり、常識を覆すというか―――元請け、下請けがないのです。
建て主が直に専門業者と契約し、ある時は建築士と模型で検討。
またある時はお金の流れを明瞭にする―――家づくりには、
もっといろんな方法があってもいいではないか!
こういう考え方でつくった家です。
専門的にはCM(コンストラクション・マネジメント)方式の家づくりと言います。
CM方式の家づくりでは、
「諦めていたことが実現した」
「驚くほど節約できた」
「こんなに楽しいと思わなかった」
などなど、たくさんの新鮮な発見がありました。


新潟県上越市の住宅を紹介します。
中庭を囲んだ家ですが、それ自体、
とくに珍しくはありません。
ところが、中庭に強化ガラスの屋根を架け、
その屋根がドーム球場のように動き、
天候にあわせて開閉できるとしたら―――たちまち斬新な住宅に変わります。

上越市は、日本有数の豪雪地帯です。
例年ならどっさり雪が積もっているはずの中庭。
そこにコタツを持ち込んで、家族で楽しくお雑煮でも……。
というのは少々無理がありますが、屋外、屋内、両方使えます。
取材で訪れたときも。
「これがスイッチですか? 押してもだいじょうぶですか?」
スイッチを押すと、屋根はゆっくりと静かに水平移動しました。
感動! いいなぁ。あの家族は毎日スイッチを押すことができて……。
4メートル四方の中庭に架けた強化ガラスの電動屋根。
発注した部材は? 発注先は? そしてコストは?
ガラスとアルミの枠材はサッシ屋に、走行レールは町の鉄工所に、
そしてエンジンやセンサーは大型自動ドアのメーカーに発注しました。
建て主が直に発注したのです。
でも、ここに辿りつくまで、数々の試行錯誤がありました。
「苦しかったです。解決の糸口を見つけた時は、
探し求めていた恋人に逢えたような気持ちでした」と、建築士の関原さん。
こうして、ふつうの住宅では考えられない画期的なことが実現しました。
電動屋根の材料費と工事費は、合わせて180万円でした。
(第2号で詳しく解説しています)

『イエヒト』は、年4回発行の季刊誌です。
CM方式の家づくりを詳しく解説している
日本で唯一の雑誌です。
「建て主が直に発注する方法」
「建築の工事費(原価や仕入れ先)」
「業者の良し悪しを見極める質問」
といったことまで載せています。
これが本来の住宅雑誌です。
だけど『イエヒト』には、不利な面もあります。
何しろここは、人口が60万人を割った典型的な過疎地、鳥取県。
それだけで、全国誌など出せるわけがないと言われます。
ですが、しっかり読み込んだ人には伝わります。
驚いて、得した気分になります。
「凄い! こんなことまで公開している。
建て主がいちばん知りたくて、
業者がいちばん知られたくない情報だ!」
『イエヒト』は、こんな住宅雑誌です。
よろしくお願いします。
『イエヒト』編集長・山中省吾
追伸、
■3年間の定期購読をお申込みの方には、
CM方式の誕生を描いた書籍 『価格の見える家づくり・新装版』 を差し上げます。

B5版223ページ、定価1,575円。
工務店やハウスメーカーに頼まなくても、家はできた!職人の顔が見え、技が活かされ、どこにいくらで発注したのか、お金の流れがぜんぶ見えた。めっちゃ楽しかった!でも、いいことばかりでもない。それは……?